いつも彼らはどこかに

著者 小川洋子 動物にまつわる八編の短編集。 登場人物たちは、おおむね孤独な生活をしている。一人暮らしで、貧しいらしく、金銭的に余裕があるようにはみえない。過去に複雑な事情を抱えている様子もうかがえる。ある程度の年齢なの…

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琥珀のまたたき

著者 小川洋子 私は、父親不在の家庭で育った。母方の親戚全体が父を貶めていた。そしてダメ押しのように「あんたは父親そっくりだ」と言われた。 その理不尽さに気が付いたのはいつなのかわからない。しっかり言語化できるようになっ…

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ことり

著者 小川洋子 小鳥の小父さんと呼ばれた男性の物語。 男性の7つ上の兄は、10代の初めで人の言葉を話さなくなる。弟である小鳥の小父さんだけが、兄の言葉を理解し、他のみんなに伝えることができた。それはポーポー語という言葉だ…

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茶色の服の男

私が生まれて初めて読んだミステリーがこれだ。アガサ―クリスティーにはまったのもこれを読んでからだ。 当時私は小4だった。母が父のもとを突然でて、実家のある九州に引っ越した。近くには母の親戚がいて、母の妹の家もそうだった。…

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ミーナの行進

著者 小川洋子 1年間、伯母の家で暮らすことになった朋子。そこは、朋子がそれまで見たこともないような邸宅で伯母の夫である伯父はドイツ人とのハーフ。美しいいとこの美奈子(ミーナ)と伯父の母親であるドイツ人のローザおばあさん…

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凍りついた香り

著者 小川洋子 突然自殺してしまった内縁の夫のことを、実は何も知らなかったことに驚くフリーライターの女性。 夫である弘之が就職の際に提出していた職歴、家族構成などは全くの創作であった。正確には、弘之が付き合っていた女性の…

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