原稿零枚日記

著者 小川洋子 小説家の日記という体で書かれた掌編集。 のっけから違和感満載。 九月のある日(金) 長編小説の取材のため宇宙線研究所を見学し、F温泉に泊まる。 長編小説と宇宙線研究所…。ぜんぜんつながらない。 でも、そう… 続きを読む 原稿零枚日記

生きるとは、自分の物語をつくること

河合隼雄 小川洋子 対談集 臨床心理学者である河合隼雄氏と小説家小川洋子氏との対談集。 「博士の愛した数式」をきっかけに、高校の数学教師であった河合隼雄が興味を持ち、小川洋子との対談が行われた。この物語の作られた背景、数… 続きを読む 生きるとは、自分の物語をつくること

人質の朗読会

小川洋子 著 異国の地でその国の紛争に巻き込まれ、人質となってしまった人々が語るそれぞれの思い出8編とその語りを録音していた政府軍側の兵士の語り1編。 今はもういない人々の声に耳を傾ける 事故や事件に巻き込まれて一度にた… 続きを読む 人質の朗読会

まぶた

著者 小川洋子 「飛行機で眠るのは難しい。そう思いませんか、お嬢さん?」 冒頭、隣の見知らぬ男からこのように話しかけられたところから始まる「飛行機で眠るのは難しい」。優しく静かな小川洋子の世界8編が収められた短編集。 小… 続きを読む まぶた

博士の愛した数式

著者 小川洋子 記憶が80分しか続かない老数学博士と、28歳の家政婦とその幼い息子との交流を描く。 数字を通してしか交流できない人 博士は、優れた数学の才能を持っていながら、交通事故に巻き込まれ脳に障害を負い、17年前の… 続きを読む 博士の愛した数式

口笛の上手な白雪姫

著者 小川洋子 小川洋子が、さまざまなことを見聞きして編み出した不思議な8つの世界。 表題の短編は、銭湯にいつの間にか現れ、母親が入浴している間、その赤ちゃんの面倒を見てあげる小母さんの物語。 小母さんは、赤ちゃんにしか… 続きを読む 口笛の上手な白雪姫

いつも彼らはどこかに

著者 小川洋子 動物にまつわる八編の短編集。 登場人物たちは、おおむね孤独な生活をしている。一人暮らしで、貧しいらしく、金銭的に余裕があるようにはみえない。過去に複雑な事情を抱えている様子もうかがえる。ある程度の年齢なの… 続きを読む いつも彼らはどこかに

ことり

著者 小川洋子 小鳥の小父さんと呼ばれた男性の物語。 男性の7つ上の兄は、10代の初めで人の言葉を話さなくなる。弟である小鳥の小父さんだけが、兄の言葉を理解し、他のみんなに伝えることができた。それはポーポー語という言葉だ… 続きを読む ことり