断薬のために行ったこと3つ

飲むたびに記録する

薬を減らさなければ、と思うほどつらくなる。つらいので飲んでしまう。そしてまた自己嫌悪に陥る…という悪循環。いかにも依存症っぽい。

これは、すぐにやめるなんて、絶対にムリだ、と思った。

そのころ、通っていた精神科では、一日に0.5mgを6錠まで飲めるよう2週間分処方されていた。病院へ頻繁に行くのが嫌だったので、なんとか一日に3錠までで抑えるようにしていた。ワイパックスの残量を常に把握していた。

薬の有無をいつも確認しないといけない生活。そして、次に病院に行く日がスケジュールの最優先事項だ。

でもそのおかげでいつ何錠を摂取したか普段から把握していたのはよかったと思う。2週間に一度の通院がとても負担にもなっていた。

前の日より多く飲まない

毎日、飲むたびに錠剤を割って飲む。前日と同じ頻度で飲めば、4分の3になる。つらかった。でも、つらいのは今に始まったことではない。

更年期障害も最盛期で、頭は痛いし、しょっちゅうホットフラッシュに見舞われる。活字が読めず、音楽も聴けない。座っているだけで息苦しい。薬に頼り切ってしまったツケが来たのだ。仕方がない。居ても立っても居られないとはこのことだなと思う。一日中、ソワソワと落ち着かない時を過ごしていた。仕事を持っていなかったので、家にずっといられたのがよかったのか、悪かったのか。仕事に出ざるを得なければ、余計なことは考えずに済んだかもしれない。

体を動かす

じっとしていると、余計につらい。どうしようもないときは、なにも考えないでスニーカーを履き、外に出た。田んぼ道しかないので、まっすぐな道をひたすら歩く。小鳥の声にも涙が出てくる。けれども誰もいないので、構わない。数キロ歩くと、何十分かは経っている。

天気が悪いときはただ掃除した。拭き掃除がよかったと思う。単調作業をしていると、それのみに集中して、気がまぎれる。もともと集中すると没頭してしまい、周囲のことに気が付かないたちだ。

ジムでの筋トレも効果があった。このころの筋トレはあんまり腰痛の改善にはつながらなかったけど、マシンに向かって単調な運動を続けるのは気がまぎれるという点では拭き掃除とおなじだ。また、ジムに行けば知り合いに会えるので、何気ない会話が本当にありがたかった。

医者の言うことをうのみにしない

ベンゾ系の薬は効果もあるけど、依存してしまうとやっかいだ。精神科の医師の中には、生涯飲み続けても問題ありません、などと言っている者もいたが、信じない。辞める直前の、恐ろしい感覚は忘れられない。個人差があるだろうから、なんとも言えないが、ベンゾがいい薬などと絶対に思わない。医師の処方通りに飲んでいても、どんどん効かなくなり、効かなくなりました、と言えば、別の薬を処方される。私はたまたま2種類のみで済んだが、途中で様々な薬を処方された時期もあった。まかり間違えば、多剤服用になっていた可能性は十分にあったと思う。それは、最後にかかったクリニックの医師が満面の笑みで「SSRIといういいお薬があります」と言った時を思い出すたびに確信している。

どんなにつらいことがあっても、精神科には絶対に行かない。当たり前だが、悩みのタネは薬を飲んでも消えない。うつはこころの風邪、などという言葉を誰が思いついたのか。テレビや新聞の言葉もウソやまやかしがあるのだということを心の底から思い知った。

おすすめの記事