引っ越し大名

引きこもり武士の星野源がめんどくさい仕事はやりたくない上役武士から藩の引っ越しの責任者にさせられて奮闘するコメディ。高橋一生と濱田岳、高畑充希がとってもいい味出していて終始笑いがこぼれてしまう楽しい映画でした。

柳沢吉保を向井理が演じている。わずかな時間しか出ていないのに一番印象に残ってしまった。…だって、おねえだし。引っ越しさせられる理由にかかわっているんだけど、その理由があんまりばかばかしくて星野源演じる片桐春之助がますます気の毒になるという趣向。

星野源と高橋一生がコンビ。星野源は書物ばっかり読んでるオタクで、高橋一生は剣で勝負という肉体派設定。でも高橋一生はそれにしては華奢な役者さんだよね…と思っていたら、これが殺陣のシーンではなかなかの動きでして、一緒に見ていた娘は「かっこいい…」と惚れ直した様子。俳優さんて、ほんとすごいですねえ。彼は今、「凪のお暇」でメーカーの営業マンを演じていますが、こちらもとってもかわいい男子です。アラフォーなのに、号泣シーンがかわいい。この映画では酔っぱらってくだをまいてるのがかわいい。

大名のお引越しという設定の中に今のサラリーマンたちの会社での理不尽な扱いや無理難題にどうやって取り組んでいくか、恥ずかしがりで自分に自信がなくて本ばっかり読んで(ネットばっかり見たり、ゲームばっかりやって)いた若者がリアルな仕事、人間関係に目覚めていく過程を星野源の魅力たっぷりに描いてくれています。

立場が上の人のちょっとした人間関係やら好き嫌いやらで下の立場の大勢の人たちがとんでもない苦労をさせられる。今も昔も変わらない。本当の理由を知っていても決まったからには必死で与えられた役目を全うしようとする。中には首になってしまう人もいる。じっと我慢していればいつかは報われるし、中には新しい分野で成功を収める人もいる。実際はこんなに八方丸く収まることなんてないけど。どの俳優さんもドはまりで安心して見れます。

「超高速!参勤交代」では一番の忠臣を演じていた西村まさ彦が今回は一番ワルいヒトだった。ブレ幅大きい。でもコメディだし、そんなに悪く見えないんですよね。最後の死に様も素敵。あっさりしてて。勧善懲悪は必須だな。

でも、繰り返しになるけど、向井理が素晴らしかった。もう、ずっとそればっかり思ってみてた。あれもこれもみんな向井理の柳沢吉保のせいなんだ…って。

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