
一般的に働く…って言うと、家庭以外の場所でお給料をもらって何かの労働をするってことらしい。
じゃあ、家庭の主婦が遊び暮らしているかって言うと、そういう人もいるかもしれないけど、ほとんどの主婦は一日中忙しくしていると思う。
最近、「名もなき家事」という本が出たそうだ。
例えば、いざ洗濯をしようと言うとき、出された靴下が裏返っていたら、それをひっくり返すという作業がいかにストレスを産むことか。一日中履いて汗まみれになっている靴下を朝いちばんに手に取ってひっくり返すおぞましさは、経験者でしか分からない。
五本指ソックスなんかだったらもう怒髪天を衝く。
そのような家事のいろいろをいちいち名付けてくれているらしい。
主婦歴30年もあるのでみなまで言わずともウンウンわかるよ、と思ってこの本は読んでいない。読むと、過去の怒りがよみがえって冷静でいられる自信がないし。
家庭の事情も個人の事情もいろいろ
家にずっといるだけで、怠け者だ、みたいな評価をされるのは心外だ。ブログやSNSで有益な情報発信をしているかもしれないし、(私は違うが)素敵な芸術作品を製作しているかもしれない。(私は芸術作品を鑑賞している)病気の家族の介護をしているかもしれないし、小さなお子さんがいるかもしれない(どれにも該当せず)ただただ家にいるのが好きなのかもしれない(これな)。
それに、必要最低限の家事は行っている。ゴミの分別、最低限の掃除、最低限の料理…。一緒に暮らすメンバーに支障がないのだから、他人にとやかく言われる筋合いなどない。
一緒に暮らすメンバーの了解があれば、どう自分の時間を使おうが個人の自由だ。
つきつめると…
なにに時間を使うか、は自分はどういう状態でいたいのか、と言うことになる。
手仕事をしているとき、庭いじりをしているとき、おいしいものを家族と一緒に食べているとき、家族が元気でいるとき。
それ以上のものは特に必要ない、と気が付いたからもうあくせくするのはやめた。
それでも、あからさまな攻撃にあった時に心が動揺してしまうのは、まだまだ修行が足りないからか。