フランス旅行⑤ ニースからパリへ

起床してシャワーを浴び、朝食会場へ。もう勝手知ったる朝ごはん。昨日と何も変わらない。同じなのはアテンドする白人女性のみ。彼女は今朝もきちんと部屋番号を聞いてくる。

夫はすでにご飯が恋しくてしょうがない様子。私もお腹の具合があんまりよくないが、もともとパンが好きなのでカフェオレとともにおいしくいただく。野菜の代わりのミックスフルーツも流し込む。

部屋に帰り、荷物の確認をしたら、かなり早めだけど、チェックアウトしてニース空港に向かう。来たときは夜だったのでタクシーを使ったが、今日は昼間の異動なので電車での移動。飛行機の時間までは3時間以上あるから、ちょっと早すぎるのではと思ったが、空港に着いてから早すぎるくらいでちょうどよかったと思った。

電車に乗るまではよかったのだが、ターミナルを間違えて、再び乗りなおすことに。さらにチェックインをコンピューター(?)的な画面で処理するのだが、フランス語しか表示されなくてどうしていいのかわからない。とりあえず出入り口にいる男性に聞いてみるが忙しそうにしていて相手にしてくれない。てっぺんにスクリーンのあるオブジェでなんとか処理しようとするが、なにやら番号を打ち込めと言ってくるのが分からない。ネットでよく引っかかるんだけど、やたらと番号を入力しないといけないのだが何の番号かが分からないことが多い。

先の男性ではない女性スタッフに航空券を見せてやっとこさ手荷物預かりのチケット(とおぼしきシール)を出してもらうところまでたどり着く。言葉が分からないって、本当に大変。私たちがあまりにも頼りなげに見えたのか、チェックインの列に並んでいると、この女性がスマホ片手に近づいてきて、「ほかに御用はありませんか?」と翻訳アプリで聞いてくれた。たぶん、大丈夫、と英語で言ってみたけど、通じたかなあ?

やってきたのと同じ、エアフランスに乗ってパリへ。シャルルドゴール空港からは電車と地下鉄を乗り継いでルーブル美術館近くのホテルに向かう。雨が降っていて、とっても寒い。地下鉄はおんぼろで、通路ががたがた。ニースよりも多様な人種が大勢いて、みんな速足で通り過ぎる。地下鉄に乗り換える際もどれに乗ればいいのかわからなくて、右往左往する。夫があちこち見に行ってくれるのだけど、地下鉄のホームで待つのも怖い。壁にピッタリ背中を付けて、スーツケースの取っ手を握りしめ、バッグを上着の中に入れてギュっと脇を締める。

ホテルにたどり着いたときは、コンシェルジュカウンターにいたマドモアゼルが女神に見えた。

宿泊はルーブルにほど近いオテル・ルーブル・モンタナ。古めかしいエレベーター(3人しか乗れない)で5階まで上る。エレベータの周りを階段がらせん状に回っていて、映画に出てくるような作りだ。移動の疲れと緊張が解けて、ホテルが天国のように感じる。寒いけどテラスに出て、飲みたくもないけど部屋のコーヒーサーバーでエスプレッソを作ってみる。苦いけど、おいしい。

ホテルの部屋からの眺め

明日は朝からルーブル美術館の見学だが、日本語ツアーを予約したので、集合場所を確認しに行く。ついでに今日はオルセー美術館が夜9時過ぎまで開いてる日だそうで、すでに5時を過ぎていたけど、行くことになった。

ルノワールのムーラン・ド・ラ・ギャレット(部分)

オルセーもルーブルほどではないかもしれないけど、一日で全部見るのはとても無理。けれども日本語の音声ガイドを借りてみていく。最初はスーラの点描画からだ。点描画って、正直あんまり好きじゃなかったのだけど、本物を見ると、やっぱり美しい。近くで見ると点の集まりなのに、布地のしわや水面の揺れが感じられる。

圧巻は、やっぱりルノワール。その一隅が、太陽の光で揺れている。喧騒が聞こえる。人々が音楽に合わせて踊っている。どこかのブログで、ルノワールはパリで見るのと日本で見るのとでは色が違って見えると書かれていたが、オルセーで見るそれは間違いなく今までで一番美しい絵画だ。

ゴッホもマネもセザンヌも、教科書で見かけた絵画ばかり。こんなに美しいものが、はじめは画壇で認められなかったなんて、信じられない。

途中、夕食時になって、美術館の中にあるカフェに寄る。結構高いけど、仕方ない。

閉館前までいて、ルーブルのピラミッドを通り過ぎてホテルに戻る。夜のルーブルはものすごい重量感。日本のお城だって素晴らしい建造物だが、石造りの宮殿が横にどーんと連なっているのはなかなかの圧迫感がある。実をいうと、ニースでもう少し見たかった教会とお店があったんだけど、ここにきて何もかも吹っ飛んでしまった。やっぱりパリだ!ヨーロッパはパリを見なくては終わらない!!

というわけで、明日はルーブル美術館の見学。

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