
エヴァンゲリオン以降、アニメにほとんど興味が湧かなかった(ジブリは別)。特に戦う系のアニメはマジンガーZが最後。
でもこれは面白かった!出だしは血みどろの殺戮場面から始まって、こりゃダメだ、と思っていたのだけど…
ディストピア感満載…なのになんかほのぼのするのはナゼ…?
出だしがまず凄い。頭がトカゲの人間に頭をすっぽり噛みつかれた男の視線の先には、また違う男が現れる…。つまり、トカゲ人間の体内から人間が出てくるのだ。

で、噛みついていたオオトカゲは、いったん彼を口から離してこう聞く。
「中の男に何て言われた?」
さっきまでトカゲの口の中を見せられていた男はこう答える。
「お前は違う、と」
それを聞いたトカゲは、それならば、と言ってどうするかと言うと、彼を八つ裂きにして殺害。
ああもう、だから最近のアニメは嫌なのよ。どうかしてる。正視できない。最低。近ごろの若者はこんなのを見て育つのか。もう日本は終わりだ。今風に言うとオワコンだ。
なんて思いながらそれでもなんか見続けてしまうのは、絵のきれいさもあるし、設定のおもしろさもある。さっきまで殺戮の限りを尽くしたトカゲ人間と、一緒に戦っていたものすごく強そうだけどなんかかわいい女の子の組み合わせ。二人の会話が仲良し高校生みたいでなんかいい。殺された方がなんと、魔法使いなんだとか。人間離れした戦闘能力の持ち主のこの二人の方が人間なんだって。しかもトカゲ頭の方は魔法にかけられてこんな姿に。そしてその魔法をかけた相手が分からない。自分の人間の顔も記憶にない。こんなミステリーは初めてだ。
まさに、「こんなの、初めて!」の連続だ。50代にしてこういうのを見るのは久しぶり!
こんなの初めて、なミステリーと強面なのにキャラのおもしろさとのギャップ
主人公は、頭をトカゲにされちゃったカイマン

相棒の二階堂。

この二人がカイマンに魔法をかけた者とカイマンの元の姿を探し求め、同時にカイマンの口の中にいる男はいったい誰なのか、という謎が全編に通じている。
この二人は人間なんだけど、人間のいる世界は、「ホール」と言われ、なんだか荒れ果てている。

どういうわけか、このシーンを思い出しちゃった。

行きかう人々も異形の姿の物がほとんど。それは、ホールに時々やってくる「魔法使い」達に魔法をかけられたせいなんだとか。
うーん、これは何のたとえなのかなー。
殺された魔法使いの方もそのまま済ますわけにはいかない。
さっきまで噛みつかれ、ついには殺されちゃった松村。

その相棒の藤田。

新しい相棒、恵比寿のお守中。
魔法使いなのに、名前がめっちゃ普通の漢字表記。さらに、
敵キャラの二人。


魔法使い界の実力者、煙(エン)

その他にも顔にマス目の入れ墨をした医者とか、子供の姿なのにマッドサイエンティストの先生とか、ゴキブリだけどかわいいジョンソン(カープファンにはちょっと許せない命名)とかキャラの設定がおもしろすぎる。
新しい面白さ
戦う系のアニメなんて、もう見飽きたし、映像が刺激的なだけだろうと思っていたけど、やっぱり何でも新しい才能が出てくるもの。これはよく聞いているラジオアプリに出てくる人のおススメにあった。ネットフリックスでは漫画版の途中までしかできていないみたいだが、キャラクターたちのおもしろさや絵の美しさは十分楽しめた。他のアニメも食わず嫌いはやめてみてみようかな、という気持ちにさせられる。
見たいものがありすぎて、時間が足りない…といううれしい悩みに浸っている今日この頃。