スキャンダル

娘と一緒に映画館に見に行った。

シャーリーズ・セロンとニコール・キッドマン主演。実際に起こったアメリカ合衆国のセクハラ事件をもとにしている。

権力をもつ男性がいかにして女性を利用し、見返りとして性的なサービスを要求するか、詳細に描かれる。権力を持っているので選ばれる女性の方に選択肢はほとんどない。メディアで活躍していると見える女性たちが、陰ではどんなことを強要されているか、そしてそれを決して人には言えないことでどのように葛藤に苦しむかがよくわかる。

…のだけど、これは十分に生活の基盤がある金持ち女性だから対抗できたことなんじゃないかなあ。セクハラおやじを告発した女性キャスターは、テレビ局を首になるけど、そのあとも日本人の私から見るとすごい豪邸に住んでいて、家の中にバイクマシーンもある。もう片方の女性も大きなおうちに住んでかわいい子供たちがいて、愛してくれる夫がいてセレブだ。

金持ちだからセクハラくらいなんでもないでしょ、とは言わない。でも感情移入はしにくいなあ。もちろん、セクハラおやじは許さない。もっと痛い目に遭わせた方がいいんじゃないかとさえ思ってる。

それにしても、エグゼクティブだろうが、なんだろうが男の人たちの絶え間なく性交したがるヘキには感心する。人間は発情期のない生き物だが、ずーっと発情期なんだと言った方がいいのかもしれない。女性だって、巣作りしたくなる時がある。セックスしたい、というよりは、自分自身の巣を作りたいという欲求だ。

それも人によるのかな。純粋にセックスだけがしたい人もいるかもね。権力をもったら、同じことを女だろうが男だろうがするのかも。

抜擢される見返りに何を提供するのか。物事はギブアンドテイク。だけどどんなにそのチャンスがあっても人に要求してはいけないことがある。そこを踏みとどまれる人間は実は少ないんじゃないか。そうじゃなかったらこんなにセクハラやパワハラが多発しないし、昔は容認さえされていた。女性に生活力がついて嫌なことを嫌だと言えるようになってきたからこその告発だ。

職場で和やかに過ごしたい。でもそのために性的なからかいなどにグーっと我慢している人は多い。女性だけじゃないかもしれない。人間だもの、言わなきゃわからないこともある。でも、言うと怒る人が多いんだよねえ。

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