ショーシャンクの空に

年下のエアロビクス仲間に今までに一番感動した映画は?と聞いたところ、この映画がイチオシ!ということで見てみた。

言わずと知れた名画だ。昔から名前だけは知っていた。でも何となく見なかった。だって、刑務所の話で、男しか出てこなくて、しかも無実の罪で服役してるだなんて、悲惨すぎてみる気がしない。ネットフリックスで検索したら、関連映画としてどういうわけかトム・ハンクス主演の映画がいくつか出てくる。ということは、トム・ハンクスがやるような映画なんだ。私はトム・ハンクスがあんまり好きじゃない。そんなこんなで見てなかった。誰もが認める有名な映画なのに。

主演は、トム・ハンクスではなくて、ティム・ロビンスだった。そしてわき役としてモーガン・フリーマン。彼が出てくると、名作になると言われている。(ねこじゃ調べ)

…確かにいい味出していた。

一人で見ていたので、充分泣けた。ハッピーエンドなので、後味はとてもよかった。

昔の映画なので、つまらないリアリティーがなくて、よかった。これ以降の映画は暴力的なシーンが必要以上に長くて詳細なのが多い。それが大っ嫌い。この映画はそうでもないけど、刑務所に入れられることがどんなに非人間的で悲惨なことか十分に伝わってくる。しかも主人公は無実の罪だ。よく正気を保っていられるなあと思うが、その理由は終盤で明らかになる。

この映画の伝えたかったことは「あきらめるな」かな?どこかのタカラヅカ女優がCMで言っている。「あきらめないで!」もう亡くなったけど、バブルのころ大人気だった女性歌手も一つの歌の中で何度も言ってる。「負けないで」。

ああ、うるさい。

これは映画なので、誰かが何かを意図して製作された。主人公とその親友は最後にはハッピーエンドを迎えるけれど、そうじゃない人たちもたくさん出てくる。長年刑務所で生活して、それなりに穏やかに暮らしていた老人がある日突然解放される。40年も狭い檻の中で生きてきた彼にとって、自由は恐怖と同義語と化している。住むところと働くところは与えられても、たった一人で孤独に生きることのなんと悲惨なことか。彼にとっての最も過酷な罰は、最後に解放されたことなんじゃないかとさえ思う。こっそりと飼っていたカラスを放すときのこの老人の横顔を見た時が、この映画でもっとも悲しいシーンだった。

映画を見るとき、だれに一番感情移入するだろう。出てくるシーンが多いから、主人公とその親友みたいな人に自分を同化することが多いのだろうか。私はこのカラスを飼っていた老人がもっとも自分に近いような気がして、映画自体はハッピーエンドなんだけど、悲しくて仕方がない気持ちで見終わった。

けれども、やっぱり名画であることは確か。主人公がどうやって周囲の人々の信頼を得ていくか、裏切られながらも最後には一番悪い奴に復讐して終わる鮮やかな手腕、宝探しのおもしろさも加わって飽きさせない。悪い奴を一人残らずちゃんと懲らしめて終わるのがとってもいい。現実はそうじゃないんだよな、と思う人多数だろうけど。

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